Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

十一月二十八日

どうぞうまく行って呉れればよし。もう此方の言葉が事件を否定しない、し得ない――必要でも――のを知りやはり月末に出してやることにする。江崎先生よりおさとさんのことにつき来すぐ廻してやる。自分のように小さい範囲でもやはり世話をする、と云うことは起るものと、感あり。

視学か何かを殺した老女教師が、精神喪失として無罪になったが、人生に対する怨はつのり、半狂人の如きよし。ああ云うたよりない Old maid のあわれさ。人間として死して居るのは泉沢のみならずとおどろく。

書きつつ、又フト見た夏目氏のものより。自己の弁証的思弁的傾向に心づき反省するところあり。育った傾向によるものか。vivid に活かすこと。何より自分には大切なり。

十一月二十八日(火曜)晴

「スーラーブ」。始めの方。思うように行かず。母上、ときわ館へ来た次手と云って四時すぎによらる。A、五時すぎ帰宅。皇后陛下が来られたのなり。

夕食のとき、いろいろ話をし自分の名を二三度メンションしたら、荒木君は、二度三度の光栄に浴した、と云ったとか云い、A自身も愉快気なり。いけない。いけない。だんだんああして、かたにはまるか、困ったものなり。