Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
一月二十五日
彼女は、自分自身の考で、名誉とか新しみとか云うものを私に加えるためやって下さったのだろう。然し、自分の一生にとって大事の第一であったことは、独りでする余地があったことだ。私は、彼女の期待の、最も正しい方面に育った事実にかかかわらず、彼女の眼から見ると、失敗、又は反逆になるのである。苦しい親と子とであると思う。
「午市」を送る。
一月二十五日(水曜)晴
◎今日、「火のついた踵」について考える。むずかしい。けれども、眼の前に下ってはなれないから、此をやるほかない。
○『タイムス』のリテラリー・サップリメント始めて来る。Front Page のフローベルについての論文をよみ、深く考えさせられる点、彼が、事実に忠実であろうとして、一作のために千五百冊もの本をよみ、これが芸術のためか、単なる事実に忠実であろうとしたか自分で反省しなかった、と云うこと、そして、そのような情熱、又は熱中は、芸術家にとって、決して健全なものとは思われない、と云うこと――此などは自分が随分注意すべきであると思う。作家としての力――時間の感じを人に起させる文――一行違っただけで、実に一年が過ぎたと思わせる書きぶり。