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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

そして尚熱心によみ、終ると、ああ困ったことが出来ちゃったと云って、大きな伸をするような風をした。自分には、寧ろ彼女が飛び起きないのが不思議にさえ思われた。――

不幸な娘、とりは先日から、金を姉が快く出して呉れないことや、風邪のあとが思わしくないのやらを苦にして居たのは知って居たらしい。学校をやめて、先輩に使って貰うと云っても居たとか、それにしろ、母親にすがっても仕方なし、姉は何だしと思って自分で、どうなり決心して学校を抜け出した気持は可哀そうだ。とりは、肺でも悪いと云われたのではあるまいかと心配する。けれども、自分には、彼女にしろ、おとよにしろ、人の手前しか良人とか親戚の手前ばかり気にして居るのがよく判らない。ああも人の一生を、都合とか思わくで支配出来ると思うのかしらん。

母親は保養しなければならず、戸主で嫁には行けず、その為に金を出して呉れる姉は不平だらだらで、体が悪くては、彼女でなくても悲観するのが普通だろう。家と云うものの為に、人一人を滅茶にするのは大間違だと云い乍ら、とりは娘にそれを期待して居る。

柳原※(「火+華」、第3水準1-87-62)子氏が兄に、自分の行為を後悔し、貴方のお同意を経なければ、今後行動はとりませんと云う誓約文を書いたのが新聞に出て居る。