Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
三月六日
妙な心持――私共の方は困ったことだが、まあそれもよかろうと云う心持だし、彼女の方は、私共二人で、さほど不自然もないのだろうからと云う心持。
夜、食後林町に行く、だれか心当りはないかと思ったのである。が、やっぱりあまりしんみにはなれない。全く、自分等の家は自分等だけでよかれあしかれやって行くのだと云う感を深めてかえって来た。
どうにかして女中などと云うものなく思い切り単純に生活したい。
Aの校正
三月六日(月曜)曇
朝八時、Aと一緒に起きる。先、女中が居なかった時分とは、気分大いに異う。
「自然はその中に随分無価値無意義なるものを包括して居る」ゲーテ、
此考は自分に疑問を起させた。宇宙に、何等か相対的関係に於て無意識――在が、無と等しいようなものがあるだろうか。そのものを単独に見ては、さほどの意味を有しないようなものでも、前後左右、時間と空間との相互関係で、何かの意味あればある丈の役に立って居るものではないか。此選択をしたところに、ゲーテの、或、その時代の先駆者の、理想主義の美しさと、同時に片くるしさ、狭き人生を与えたのではないか、或は日本人とドイツ人の差か。