Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

三月十五日

三月十六日

そこに横る実際の煩わしさが如何に自分の神経にさわるかなどと云うことは考えず、女性の共通本能で、生やさしく家庭生活をあこがれたのではないか。

◎自分が、調和的な性格でなく either or の決定を迫られて生れて来たのではないか。

○貞操、性的潔白と云うようなことには、深い反省がいる。人間として。自分にとってあれほど古典に感じられるテニソンが、自分の生れるたった七年前に死んだのを見、驚いた。一八九二年。一八九九年。

三月十五日(水曜)晴

十五日、ゲーテの伝、森氏をよみ終り感激す。

シレレルの手紙、自分の苦悶が訴えられて居るようで涙が出るほどだ。概念と直観との間に彷徨する魂、何故か、自分の場合では、ペダンだ。今の、所謂文壇に対する不満がある処へ、直観に自信をおくことは出来ない程度に心力が弱いため、つい、概念を持ち出すのではないか。

三月十六日 木曜 晴

十六日、野上さんの処へ始めて行く。やっぱり何と云っても、他の人々と比べれば第一人者、智的教養の深さが、自分には到底及ばないことを思わせる。熱に於ては自分が勝って居よう。然し、インテレクトナレッジ? は到底及ばない。