Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

五月十九日

つまり、自分等を、実に一団のものと考え、やはり妙に思われてはいけない、斯うと云うナショナル・フィーリングを出すのだ。

此等のことで、所謂今の女の社会運動家などと云うものが如何程、自己、人間としての我に深く沈潜し考え、創造する余地なく、外へ、外へ、熱して居るか、暗示の多くを与えられ、一つの大きな材料と思った。

五月十九日(金曜)曇

人間の理想が、いかほど、時間を超えて共通なものであるのか、と云うことを、カーペンターの、My days & dreams をよみ、ダンテをよみ思う。

時代の有様は、法王の圧迫、キャピタリズムの圧迫と代っては居るけれども――地獄天国の感と自由人、自由社会対誤れる文明、コンマアシャリズム――となっては居るが、根源の、よきもの、愛、神の正しさを追求する魂の方向に変りはない。社会主義的の思想傾向を、人類の追求してやまない善人の求道心の一発露として、通観した場合、現代のソシアリストの叫ぶような闘争的金果玉葉とかつぎあげる浅薄さに陥れるだろうか。もう一歩其処から深まり根本の不死の生命に触れ得たら、今の騒乱は、もっとコンストラクティブな、マンリーなものになりはしないだろうか。