Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
浪花節でも、ヘボ碁でも何でも研究するがよい。サン・シモンがそう言っている」
そこで、再び元へ戻って、
「この年になると、脇目をふるのが、もったいない。先が短いから、自分の仕事だけで一ぱいだ」
謡曲などは、以てのほかだ。絵も描きたいが、時間をつぶす。書は、人に揮毫を頼まれるのが時間を食う。
「一ばんの大敵は碁だ。若い時は、盛んにやったが、半日くらい、すぐにつぶれる。これは、いかん、と思ったから、途中でやめた。あれは、キミ、中年以後は、やるものでないよ」
当時、私が、ヘボ碁をたしなんでいたことを、知っていったのかどうか分らぬ。もしも、私が雪嶺先生のいうことを守って、この時かぎり、碁石を捨てていたら、私の生涯の読書量は、もう少し増えていたに違いない。しかし、私はまだそれほどに切実でなかった。私がヘボ碁と縁を切ったのは、もう少し、あとになってからである。
盛岡中学から、東京での大学時代にかけて、原抱琴、岩動炎天、岩動露子、柴浅茅、あるいは石川啄木などがいたことは、前にも書いた。この中で露子と抱琴とが碁が強かった。
露子(俳号である。ロシと読む。ツユコではない)は外語を出て、フランス語の教授になった。