Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
ズウズウ弁
私は、その月の銭形平次に、若い娘の一言から、とんでもない大事件が起る話を書いた。昔も今も、美しい娘の、ちょっとした言葉が、天下を覆すことだってある。
ズウズウ弁
東条英教中将と田中館博士が大喧嘩をやった南部同郷会の時代とは、肌合いも色合いも変ったが、郷里の学生の集まりは、戦後も続いているようだ。
大分前のことであるが、私はその会へ出て、
「これからは何といっても、言論と文章の時代である。テレビもラジオも講演も、田舎なまりでは話にならない。諸君は、自分の力を精いっぱいに使うには、まず、なまりを退治しなければならない」
私としては珍しく、長広舌をふるい、いい気持になって降壇した。そこへ、一足おくれて郷古潔君がやって来た。すぐに壇上へ立たされて、
「今日は、国なまりの諸君と逢えて、大いにうれしい。なまりは郷土の誇りである。笑うやつには笑わせておけ。ズウズウ弁まことに結構である。東北弁を表看板にして、大いに世間を押し通ろうではないか」
郷古君としては、私が何をしゃべったのか知らなかったのであろうが、学生たちは、二人の顔を見くらべて、鳩が豆鉄砲をくらったような顔だった。