Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
いたずら
という一句である。
最初の五字は忘れたが、下の五字は、たしかに「またはらみ」であった。
当時、今の皇后様は、何回もお目出度があったが、みんな内親王ばかりで、なかなか皇太子御誕生がない。せっかく全国民がお待ちしているのに、ああ、また、内親王さまか……と。
この句は、それを皮肉ったのだというのである。
冗談じゃない。冷静に読めばわかる通り、これは人口問題を詠んだのだ。政府や学者が、人口問題を心配するのに、その気も知らずに、うちの女房……だか、隣の女房だかが、またはらみという句意なのだ。
こんな事件はあったけれど、まずまず順当に二十七年間つづいた。初代川柳翁の「柳樽」に比肩する気は、さらさらないが、時事川柳という一つのジャンルを切りひらいたのは、私のささやかな自慢でもある。そのくせ、私自身は、ついに一句も作らなかったが――。
いたずら
観光バスのウグイス娘コンクールも、ラジオで聞くのはたのしいが、私には、二つの思い出がある。
一つは戦争前である。ビクターの連中を、主にして音楽関係の十人ばかりと、箱根から熱海まで行ったことがある。私の本名と、時々まちがえられることのある野村光一君や、堀内敬三君、菅原明朗君なんぞも一緒だったと思う。