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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

原抱琴と美少女

。抱琴については、もう一つだけ、書いておきたいことがある。

原抱琴と美少女

原抱琴が若くて死んで、私は新聞記者になり、作家になり、銭形平次を何百か書いて、戦争が始まり、戦争が終り、およそ四十五、六年もたった昭和二十七年に、私は、東京のある新聞に、抱琴の思い出を書いた。すると、それから三日目に、思いもよらぬ手紙を受けとった。

手紙の主は「荻窪の一老女」とある。水茎のあともうるわしく、相当の教養を思わせる文章である。すでに六十五、六歳……というのは、読み終えてからわかったことで、手紙から受けた感じは、申し分なく若々しいものだった。

私の書いた一文を読んで、原抱琴を追想し、思いあまって筆をとったことを謝し、手紙の主と抱琴とが、どういう知り合いであったかを、美しい文章で描き出してある。

その時から、およそ四十五年前(現在から数えれば五十二、三年前)やがて大正になろうというころ、彼女は、本郷のレストランにいた。数え年の十九か二十で、学資のために働いていたのだ。今でいうならパート・タイマーであろう。学校へ行くのが目的なのだから、バーやカフェーはもちろんいやで、まじめな学生街を選んだのだ。