Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
夏目漱石
鹿島精一氏らの世話役が、しきりに気をもむのだが、どうにもならない。山雨、まさに至らんとみて、風、楼に満つ。
私は、とっさに立ち上がった。そして、一世一代の大演説をぶった。自分たちの子供みたいな若僧に、仲裁演説をぶたれて、御両所とも冷静にもどったのである。喧嘩の花は、うまく、しぼんでくれた。私は、これが縁で田中館博士にかわいがられた。
東条英機大将が、どんなことにもメモを取り、何よりもメモを信頼したというが、どうも、あれは、親ゆずりではなかったかと、私は、ひそかに考えている。
夏目漱石
私が、はじめて夏目漱石氏の書斎を訪ねた時、漱石邸には猫はいなかった。
「あの猫から三代目のが、つい、この間までおりましたっけ」
という話。
惜しいことをした。もう一と月も早かったら「吾輩は猫」の孫に逢うことが出来たのだったのに……。
「どうも、すっかり有名になっちまいましてね。猫の名づけ親になってくれとか、ついこの間は、猫の骸骨を送って来た人がありました。どういうつもりか知りませんがね」
さすがに、薄気味悪い顔だった。
「で、四代目は、飼わないのですか」
「それなのです。私は、実は、好きじゃあないのです。