Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
「箱根の関」考
石鳥谷駅で下りた時、すでに、とっぷり暮れていた、我家までは二里ではきかない。ホタルの飛び交う田圃道を、私は、うつむいたまま夢中で歩いて、家についたのは十一時を回っていた。母は、なんにもいわないで、熱いうどんを、ザルに一ぱい煮てくれた。
さて、それから五十何年たった昭和二十年のことである。平泉へ行った私のオイが「中尊寺で叔父さんの落書きを見つけましたよ」と、いうのである。
悪いことは出来ないものだ。中学生などがよくやるように「明治何年何月何日。野村長一」というようなことを、白壁のすみにでも書いたとみえる。私は、すぐさま飛んで行って、その落書きを消したいと思ったが、その後、いまだに平泉へゆく機会がない。
「箱根の関」考
大分、前のことだが「話の泉」のゲストに出ると、私をからかうかのように「箱根八里というが正確には何里何町か」という問題が出た。
江戸の方から行って、のぼり四里。下りは三里となにがしと記憶していたので、七里強と答えると、強は強でも、七里三十町あるというので、これは鐘だ。
里数では、見事に失敗したが、箱根は相当調べたつもりで、関所にまつわる小説だけで、十種以上は書いている。