Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
書斎
ところが、再び新聞にもどって、絵描きさんが、全然、犯人を知らないと、最後まで画面に出て来ないことがある、これも、実は困るのだ。犯人とさとらせてはいけないけれど、登場することは、ふんだんに登場していなければならない。
岡ッ引きと、下ッ引きと、股引の色がどう違うとか、十手のカギは、どちらを向けて握るとか、故事来歴も知っているに越したことはないけれど、まず第一は、捕物小説のツボを心得ていることだ。銭形の※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)絵が、気心の分った何人かの人に、定着してしまったのも、そのせいである。
書斎
書斎は、広いがいいか。狭いがいいか。私は、雑司ヶ谷に住んだころ、たった二畳敷の納戸を書斎にしたことがある。気が散らなくていいが、参考書を置けないのに困った。今の書斎は八畳だが、これも少々せますぎる。
今までに見た中で最も理想的なのは柳田国男先生のであろう。およそ三十坪。四辺ことごとく本箱で、その上、図書館の書庫のように、中央にも本棚があり、その一隅に仕事の机がある。これなら、夜中、隣の部屋まで参考書を取りにゆく世話はない。