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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

と、叱った。

※(「登+おおざと」、第3水準1-92-80)芝は昂然と、なお突っ立ったままで、

「上国の勅使は、小邦の国主に拝をしないのが慣いである」

孫権は、その顔を、油の鼎のようにして、

「小癪なやつ。汝、三寸の舌をもって、食其が斉王を説いた例にでもならおうとするのか。あわれむべき奴。たとえ汝にいにしえの随何や陸賈のごとき弁ありとも、やわかこの孫権の心をうごかし得べきか。帰れ帰れ」

「ははは。あははは」

「匹夫、何を笑う?」

「呉には豪傑も多く賢人も星の如しと聞いていたが、何ぞ知らん、一人の儒者を、これほど怖れようとは」

「だまれ、誰が汝ごときを怖るるか」

「ではなぜそれがしの舌を憂い給うか」

「汝を用いるは孔明である。はかるに孔明は、使いをもって、わが呉と魏のあいだを裂き、代るに、呉と蜀との旧交をあたためんとするものであろうが」

「臣はかりそめにも蜀帝国の御使いであり、また蜀中より選ばれたる第一の使臣たり儒者たるもの。迎うるに、剣槍の荊路を以てし、饗するに、大釜の煮え油を以てするとは、何事であるか。呉王を初め建業城中の臣下には、よくこの一人の使いを容れる器量をお持ちなきか。