Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
蝮ばかりは勘忍しておくれ! 見ただけでも総毛立つよ」
「ではお云い! さあさあお云い!」
「あのね、よくは知らないが、隣りの部屋で聞いていたら、七面岩の上へのぼると、森があって湖水があり、湖水の中に島があり、その島に奇妙な建物があり、そこが道人様のお住居だと、こうお吉さんが云っていたよ」
「ああそうかい、それは有難う」お仙しばらく考えたが、「これから後を追っかけても、もしかすると追っつかないかもしれない。ねえお紺さん、近道はないの?」
「近道はあるがとてもとても、そっちから廻っては行けないよ。と云うのは行く道に、ウジャウジャ長虫の住んでいる、盆の沢という所があるからさ」
「長虫?」というと面白そうに、組紐のお仙笑い出した。「妾の商売は大蛇使い、何んの長虫が恐いものか」
「ああなるほど、そうだったね。では近道を教えてあげよう、……ここから真っ直ぐに北へ行くと、千疋という谷川さ。それをさかのぼると盆の沢、そこを突っ切ると一本松、太い松の木が生えてるのさ。そこから東へ坂道を上れば、七面岩の上へ出ると、木場の人達が云っていたよ。普通の道に比べると、三分の一だということだよ」