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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

博士のこの教えを、私は、のちに小説を書くようになってから、何度、味わい返しただろう。

それから余技の話になって、

「やっぱり鉄砲は長つづきしませんでした。釣の方が飽きません。魚が、食おうが食うまいが、無心に坐っているというのは、釣だけに許された有難味です。鳥や獣がいようがいまいが、鉄砲を持って原ッぱの真中に突っ立っていては、気違いと間違えられます」

歴史の話、思想の話、それぞれの国による人情風俗の話。中でも中国の研究は、博士の独壇場であるだけに、かしこまって謹聴していたら、突如として、中国の昔の好色本の話になったのでびっくりした。

「文化が、深く、根強くなってゆくと、どうしても、そういう方面が発達するものですな。ローマもそうだ。フランスも、そうでした。しかし、歴史が長いだけに、何といっても、中国に及ぶものはないでしょうな。その上、文字の国だけに、同じことを描くにしても、精密で、繊細で、ファンタスティックです。たとえば……」

そういって博士は、幾つも、幾つも、本の名前をあげた。そして、それぞれの場面や、文章の洗練さについて、膝も崩さずに語るのだった。