Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
谷崎潤一郎氏は、一高で、私のすぐ下の級だった。寄宿舎は、たしかに私の隣室だったと記憶するが、御当人は覚えがないという。
一年上級の安倍能成氏も、学生時代の私を記憶しないというから、その頃の私は、野次馬、なまけ者で、秀才連中の眼中に、なかったらしい。逆に、久米正雄氏は、高等学校で、何度も逢ったようなことを話していたが、これは、私の方で記憶がない。
中年から作家生活にはいった私は、徹宵、肩を組んで呑み歩くといった友達は少い。あっても、それは、学校関係か、新聞社時代の友人で、それも、年々、故人になってゆく。
ただ、新聞社の学芸部長として、原稿を依頼する立場から、懇意になった人は多い。私は、社の会計と喧嘩しても、原稿料はなるべく高く支払う方針をとり、白井喬二氏に一枚七円という、当時としては破天荒な金額を払った時は、
「そんなに出すから、何時までたっても、筆者が完結させないじゃないか」
と、会計係から叱られた。
社僚、矢田※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)雲君が「今度、こういうものを書こうと思う」といった時「江戸から東京へ」