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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

と、慨嘆するのか、自慢するのか分らぬことを書いていたし、現に私と前後して、同じ社へはいった本山荻舟君は、私の二倍より多い四十五円だ。

もっとも荻舟君は、よその社にいたのを、引き抜かれて来たのであるが、私同様のニューフェイスが、三十五円だったのには、腹が立った。きいてみると、三十五円也というのは、大学卒業生の相場で、私は中退だから、というのである。一年や半年、法律の本をよけいに噛ったかどうかが、十五円ものひらきになるのは腑に落ちないが、日本の病弊である形式偏重が、新聞社にさえ、すでにはびこっていたのであろう。

「ええい。それなら勝手にしろ。こっちは、こっちで考えがある」

とは、しかし、私は考えなかった。すねてひねくれる代りに、死にものぐるいで働いてみせることにした。それにしても、二十円では困るから、編集局長に談判して、翌月から車代として五円もらった。

これをスタートとして、私は同じ新聞社に三十三年間、籍を置いた。もっとも後半の十幾年は、連載小説をのせるのと、時事川柳の選をするのだけが、お役目で、甚だズボラな存在であったが、新聞を愛することでは、絶対に人後に落ちない。