Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
思い出すのは、この二つくらいで、大して取り柄のある名前とも思わぬが、それほど、困ったペンネームとも思っていない。
一体、私のところへ来る手紙は、本名と、胡堂と、あらえびすと、三種類ある。長一と書いてくるのは、キリスト教関係か、銭形平次など読みそうもない人たちである。胡堂は最も普通で、全体の九〇パーセント。あらえびすは、音楽とレコードの関係で、八パーセントくらいだろう。
あらえびすの筆名を使いはじめたのは、大正十三年。すなわち震災の翌年だから、胡堂の名前よりは後だが、銭形は、まだ書きはじめていない。方角の違った音楽のことを書くのに、胡堂はいかにも固くるしいが、さりとて、新しく考えるのもめんどうなので、やわらかく、カナにしたまでである。
「袖荻祭文」という芝居の中で桂中納言に化けて出た安部の貞任が、花道の中ほどで引き抜きになり、「まことは、奥州のあらえびす」と威張るところがある。
語源的にいうならば、「にぎえびす」に対する「あらえびす」で、日本が台湾を領有した当時の言葉でいうならば、熟蕃に対する生蕃である。えびすの中の、飼いならされない種類である。
伝統的のカナ使いでは、「あらゑびす」