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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

恐ろしく才気走った少年で、たちまち同級生を引っぱり回し、演説会は、おっぱじめる。回覧雑誌は作る。塾の二階で芝居をやる。回覧雑誌は「咄々」という題で、半紙を五十枚ほど綴じたものへ、一ページに六、七行の大きな文字を並べてあるが、中身は、ことごとく先生への冷やかしである。

これが学校で問題にならぬわけはなく、たちまち三、四カ月の停学になったが、そのころから少々頭がおかしくなり、最初は道を歩く時、鳥居や石碑を拝んでいたが、それが電信柱になり、橋の欄干になり、しまいには自分の寝床や枕を拝んだ。

山田敬一については、書きたいことが山ほどあるが、一足飛びにはしょって、私が中学を卒業し、一高へはいってからのことである。今の後楽園球場の少し先の、壱岐坂下を歩いていると、人力車に乗った山田敬一にあった。

「どうしている?」ときくと、早稲田の文科にいるという。きかれるままに下宿を教えると、三日もたたないうちに「おい、泊めてくれ」とやって来た。私が下宿を引っ越すと、彼も追っかけて同じ下宿へ来た。

そのうちに「ボクは大学をやめて、弁士になろうと思う」といった。弁士というのが、なかなか意気な商売だった頃であるし、いい出したらやめる山田敬一でない。