후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
七
お蓮様とお美夜ちゃんは、あっけにとられて見まもるのみ。
お梶はもどかしそうに、身もだえしていたが、やがて、新しい方法を思いついたと見え、急に、にっこりすると同時に、
「ウウウ――」
と、異様にうめきながら、母娘の手を取ってグイグイ引き立てる。
雨中のすき間から、一瞬間、サッと青白い光が射し込んで、畳の目をくっきり描きだすのは、雷が、ちょうど頭の上へ来ているらしい。
戸障子のはためき、屋棟のうなり、この小さな家は、今にもくだけ飛びそうである。
灯影の暗い室内に、狂気のようにあせり動くお梶の影だけが、大入道のようにゆらいで、なんとも不気味な景色であった。
唖美人……それは、うつくしい獣を連想させる。
お美夜ちゃんは、もうすっかりおびえきり、お蓮様も、何ものかにつかれたように、母娘はお梶に手を取られるまま、フラフラと膝を立てて、
「コレ、何をするの、お梶」
「母ちゃん、こわいよウ!」
うわア、うワア!……というような声を、お梶はつづけざまに発しながら、全身の力をそのかぼそい腕にこめて、母と娘を壁に押しつけた。
そうしておいて、手早く壁土を塗りこめる手つき。