후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
泣きたくなるような気持で、またションボリと家へはいると、ただ一人つけられている若い女中が背戸口から秋草を取ってきて、床の間に生けています。お蓮様母子をなぐさめようという、やさしい心があるのかもしれない。
お蓮さまはそのそばへすわって、
「ねえ、なんとかならないのかしら。お前、ひとっ走り造営奉行所へいって、上のほうのお役人様に……ああ、そうだったねえ。お前は唖だったねえ。ええイじれったいッ!」
娘はニッコリ笑うばかりで、どこ吹く風といったように、活けた秋草をながめては、そこここ葉をはらっている。
焦慮とも、懊悩とも、いいようのない日がつづく。
それでいて食事だけは、三度三度二の膳つき。
たいせつな人柱。
いざ用に立てるまでに、母娘もボッテリふとらせておこうという肚かもしれない。これじゃアまるで、市場へ出すのを楽しみに、豚を飼っているようなもの――。
すると、ここに。
人情というものは、まことに微妙なものです。
仇敵同士でも、ひとつ屋根の下に起き臥ししていれば、いつしかそこに、情がわく。ことに不具の者ほど、そういった人なつっこい気持は、強いと言います。