轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まつのやろはち

松のや露八

吉川 英治

「サンデー毎日」1934(昭和9)年6月3日~10月28日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,597 字 · 253 页

青空文庫

三千世界の

鴉を殺し

主と朝寝がしてみたい

とか、

祖神開闢二千年

億万生霊為烟散

愚者英雄倶白骨

真乎浮世値三銭

あたりが、せいぜいの酒間芸術なのであった。そして、高楼の障子には、剣が映る。

そうした街の裏に住んでいると、露八は腹の立つことばかりで、

(浅葱裏め)

と、久しく渇えていた軽輩武士が、世上の動揺で、にわかに何事かで獲た金で、あらっぽい消費をする様を、蔑まずにいられなかった。

しかし、ここは、長州の萩と山口の勢力下ではあったが、比較的に雑居的ではあり、旅客が多いために他国者扱いもうけないし、そして、また名物の河豚の味にも食い馴れて、二年以上も住んで来たので、露八のそんな私憤もいつか角がまるくなったのであろう。近頃は、滅多にそんな癖も他人には洩らさない。また、江戸の人間であることを標榜するのは勤王派の策源地ともいわれるこの土地では危険でもあった。お蔦と二人で無事を楽しんでいるためには、今夜のように、冬の夜を寂然と、細本田のちょん髷をこくりこくり影法師の頭に踊らせているのが至極いいのであった。

二

「お隣りの旦那――今、帰りました。毎度、子供を有難うございます」