Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
私の想像では、ネブタという語が名詞として用いられるには、単なる思い付きという以上に、そこに一つの心理過程が介在する。すなわち人を苦しませるネブタというもの、睡魔とまでは言い得なくとも何か流して離れてしまえるものがあるように考えたのが元だったらしく、合歓木をネブタという方言は、恐らくはまず来てこれを助けたのである。そのネブタの木という方言は区域がずっと広く、この木の枝を流す風習もまた、ネブタ流しという土地よりも広いから自分はそう思う。
それから今一つ重要だと思うことは、同じ南秋田のうちでも男鹿半島まで行くと、すでにネブリ流しの期日が異なっていることである。たとえば八郎潟に寄った脇元村などで、同じ名を以て呼んでいるのは、盆の十六日の仏送りのことで、この夕は胡瓜と茄子の馬に、例の通り仏様の荷物という食品を負わせ、それに寺から受けて来た札、すなわち仏様を結び付け、火を焚き太鼓を叩いて村内の一地まで送って行く。それがこの土地のネブリ流しである。七日には七回赤飯を食べ七度水を浴びるという習わしもあり、宵にはまた子供たちが燈籠を持ってあるくが、こちらにはそういう名がないという(寒風山麓農民手記)。