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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

六

とあるのみで、扇とか金魚とかいう最も平凡なるものも、まだ出来ていた様子がなく、まして大々的な人形の細工などは、全くその後数十年の間に、次第に新奇を好んで考案せられたものとしか見えぬのである。

この程度の燈籠ならば、秋田にもまた新潟にもあった。その上に人形はまた別にこの日を以て海に送り流す習俗があったらしいのだから、これを燈籠の風流すなわち飾り物に、技巧が許すならば利用しようとする。動機は初めから潜んでいたので、ただこの地方の如く発展して来た事実だけが特異なのである。

六

次に今まで青森県の人が、知らずにいたらしい他の土地との一致は、ただに名称と七月七日の早暁に海へ流すという、二点だけでないことを述べなければならぬ。現在なお行われている群衆の唱え詞、

ネブタは流れろ、まめの葉はとどまれ

というなどもまたその一つで、これが各地の偶合ということはあり得ぬはもちろん、たったこればかりをよそから採用して、その他は独創ということもまた想像し難く、しかも寛政中頃の奥民図彙時代、すなわち弘前でまだ四角な万燈を担ぎまわっていた頃から、すでに全く同じ文句であったのである。