Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
祭の仮屋
たとえば今から四百年近くも前の、奈良の大きなお寺などでは、月々の十七日から始めて、二十三夜まで七夜の間、毎夜の月を拝んでこれを七夜待といい、その晴れ曇りと、月のお形のいろいろによって、一年間の吉凶を卜したことが多聞院日記という本には書いてある。その月がいよいよ遅く昇って、暁に残る二十三日の夜、もう一度重い祭をするというのもあり得ることである。それが私は我国に二十三夜様という祭の、永く伝わっている理由だと思う。
これが全国にわたって盛んだったから、仏法も陰陽道も手を出し世話を焼こうとしたのであったけれども、そのために変った部分は至って少なく、大昔の心持はなお明らかに伝わっている。学問をする人がそれに注意をしようとせず、自分で祭をする農民漁民たちも、これを深く考えて見ようとはしなかったために、忘れたようになっているばかりで、どのように新しい文化は進み加わって来ても、古いこの御国の神ながらの道というものは、尋ねて行けばまだ必ず見つかるのである。
祭の仮屋
毎月の十五日に神に詣で、または先祖のお棚を拝むということは、村でならば今でもこれを続けている家が幾らも見られる。