Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
歳時小記
はしがき
にお積み(正月十六日)
正月元日というたった一つの例を除けば、都会で設け出した年中行事などは日本にはない。そうした都会で始まった生活を真似するのが、すなわち文化だと思うような考え方は、もうたいていこれからはなくなって行くだろう。人を指導しようという賢い人は、やっぱり本当に賢くなくてはだめだと思う。
歳時小記
はしがき
これまでの歳時記に載せず、従って多分まだ句にはなっていない生活の俳諧を、心がけて自分は少しばかり集めている。全国同好の士の参加を求むべく、ここに若干の見本を並べておこうと思う。正月はもう過ぎたから、その十六日から始めて一まわり、四季の順を追うて書いて行くことにする。
にお積み(正月十六日)
正月十六日を「にお積み」というのは、羽後の雄物川流域などの風である。ニオはすなわち稲村のこと、中央部でスズミともスズシともいうものと同じであって、この日新たにこれを積んで見るのは、秋の豊饒を祝する意と思われるが、今はもうそういう手数をする家も少なく、ただ朝から一日ゆっくりと休んで、炬燵にでも入って寝転んでいるだけだそうである。同じ秋田県でも北隅の鹿角郡あたりでは、所謂ニヨチミは同じ日に、子供が相撲をとって遊ぶことのようにも解せられている。