Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
伊豆七島の日忌様
、常に私たちの心の持ち方を、教え戒める例に引き直されたのは、見方によっては社会道徳の進みということも出来る。
弘法大師が死後千年以上、始終諸国を破れ衣であるきまわり、人の心の裏までも見ておられるという話は、時々は乞食坊主の便利にも供せられたか知らぬが、一方にはそれが私たちの身の行いを、知らず識らずのうちにどの位、引き締めていたか知れぬのである。二十三夜の夜話ということが、近い頃まで村里に続いていなかったら、こんな話ももういい加減になくなったであろうが、実際にはなおこの二つのものの中間ともいうべき話、すなわち二十三夜や庚申講の仲間へ、見知らぬ他所の人を加えてやったことが、大きなしあわせになったという話なども残っているのである。
伊豆七島の日忌様
私の話も長くなったが、ここにもう一つ、どうして二十三日の晩が、こういう祭をする時になったのか、という問題がまだ残っている。自分だけの考えでは、霜月三夜は農民にとって、ことに重々しい日だったけれども、これは主として稲の栽培に伴なうもので、他になお正五九月や七月などの同じ日も、やはり同じように祭をすべき日であったと思う。