Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
二
南安曇郡へ行くとネムリ洗いといって、七日の朝は四つ前に水浴びをし、あるいはまは七回浴びるともいった。やはり道具類を洗うと虫がつかぬとも病まないともいい、また女の髪を洗う日でもあった(同郡年中行事篇)。北安曇郡の方にはネンブリを流すという語があり、朝早く顔を洗いまた七度の水浴もする。村によっては流し火と称して、藁や麦稈などで作った燈籠を流すが、これも灯が消えずに遠くまで流れて行くほど、夜分睡くならぬなどと言伝えている(同郡郷土誌稿巻三)。
二
木曾天龍の二つの川の流域にも、同じ行事があるか知らぬが、恐らくこの名称はないのであろう。少なくも私はまだ耳にしていない。ところが境を越えて北三河の段嶺村に行くと七月七日には四つ時に川に行って、髪を洗うと油がよく落ちるといい、翌八日の朝は早く七夕の飾り物を川に流しに行くことをネブチ流しといっている(田嶺炬燵話)。やはりその序に水を浴びたかと思われる。ネブチとはいっても念仏とは関係がなかったようである。
関東の方では、埼玉県の羽生町にネボケ流しがある。これも七日の午前三時頃から床を離れ、葛西用水掘に飛込んで、泳ぎ廻ったのは子供のみでなかった(新聞)。