Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

やせ馬(二月十五日)

稲荷の社を初午に祭るのも、起りは京の稲荷山の山登りで、その日山中の杉の枝を折って来たということが、古い文学にもしばしば見えているが、それとよく似た風俗は今も諸国にあって、何れも皆馬の祈祷に馬を牽いて登ることになっている。蚕の当りを願掛けする信仰も、多分はこれから一転したものであろう。蚕はどういうわけでか馬と関係が深い。蚕の神様はいつも馬に乗っておられる。

やせ馬(二月十五日)

二月十五日の涅槃の日に作る食物に、釈迦の頭だの、おしゃか様の鼻くそだのというのがあるのも解しかねるが、それよりもさらに縁がなさそうに思われるのは、信州などに行われるヤセウマという団子である。その名の起りは片手で握った形が、骨張った馬の背なかに似ているからだろうが、それを仏陀の示寂と結び付ける理由はなお不明である。あるいは元はただ二月の祭の日に作る団子で、むしろ馬の神の信仰の方に関係があったのではあるまいか。いわゆる痩馬の名は広く知られ、これをこしらえる日がまちまちであることから、私などはそう想像している。田植終りのさのぼりという祝いの日に、小麦の粉でこれとよく似た形の団子を作る土地がある。