Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
卯月八日(四月八日)
仙台の「梅若のこと」という日はやはり同じ日で、四百四病を送れ送れと書いた紙を笹の枝につけて、草餅を添えて家のそばに立てる風が昔あったと、真山青果君の仙台方言考に出ているが、これなどまだ江戸風を真似たものとも想像し得られる。
しかし栗原郡誌を見ると、三月十五日の梅若さまは、今でもあの郡の村々には守られているとある。いわゆる信夫の惣太の浄瑠璃などよりはずっと前から、この日を梅若の供養という習わしがすでにあって、芝居はむしろ主人公の名前に、土地でよく知られた佳名を採用したものと考えられる。梅王子という神様は関東諸国にもあって、今ではたいてい菅原天神と結び付けられている。そういう名の起りは恐らくは春の末、すなわち梅の若枝の伸び立つ盛りに、これを手に執って舞うことから出ているのであろうが、これがまた同じ季節の送り祭の一つになっていたとすれば、ここに美しい童児の死を主題とした、悲劇の結構せられる余地は十分にあったのである。
卯月八日(四月八日)
近畿諸府県を始めとして、北でも南でもこの日山に登る風習は広く行われていて、それだけは少なくとも仏誕生会とは無関係である。