Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

一一

風でも虫でも多くの生物に対する障碍は、皆夏秋の交を以て出現したというだけでなく、盆はまた新古さまざまの聖霊の、わざわざ招き寄せられる剣呑な季節にもなっていたからである。

一一

日本北半の七日日行事、ことに秋田津軽の眠流しの大祭が、東海近畿から彼方の各都会に今でも盛んに行われている十六日の魂送りの式と、非常によく似ている理由もこれから説明し得られそうだ。すなわち本来は盆を正月同様の悦ばしい祝いの日とするために、前以て無縁の気味の悪い霊だけを、なだめ賺して立退かせてさえおけば、後は心安く落付いて祭をすることが出来たのだけれども、余り熱心に多くの死者を供養するようになると、もう一度その日を過ぎてから、送りの式をせぬと気が済まぬように感じ、かつ次第にこの方へ重きをおいて、第一次の分を簡略にする結果を見たので、言いかえると七日の眠流しの方が、一つ古い形であったのだが、今日はもうその目的を局限して、主として睡たくなる不幸を、ここでは追いはらおうとしていたのである。そうして睡たもまたある亡霊のわざであることを忘れかかって、別にそういう名の忌わしいものが、独立してあるかの如く考え出したのは、さして珍しくもない信仰の分化であった。