Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
二十三夜塔
古道と新道
なお付記したいことは、明和八年のお蔭参りの後に出た「抜参夢物語」という書にも、人家の石臼が知らぬ間に目を切りかえてあるのを、弘法大師の所行とする説があったと述べている。これはたしか上方の出版物であった。石臼の目立てを業としてあるく者は、信州北部その他に少しずつはあったようだが、それの全く巡って来ない村も多く、石が軟かくて早く目の潰れた臼などは、まことに始末の悪いものだった。
二十三夜塔
古道と新道
荷馬車やトラックが盛んに走り出してから、どこの村にも新道が通ることになった。新道には今までの路を取り広げたのもあるが、多くは真直ぐに耕地原野を切りならして路にしているので、両側にはまだ人家が少なく、地面の形にも裁ち屑のようなものが出来ていて、一目見ただけでも旧い道でないことが判る。旧道はこれに反して、田畠よりも前から開けていたものが多く、そうでなくともなるだけ地面を潰さぬように、川の岸や岡の根を通ろうとし、また歩行が主であったから、坂路の登り降りを避けていない。それで新道が出来ても旧道はまるで不用にはならず、細々ながら永く残っているのである。村の生活に注意しようとする者は、最初にまずこの昔の路の上を、人が右左に行き通うていた時代の姿というものを、胸に描いて見なければならない。