Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

五

眠流しの最初の趣意が、魂送りや聖霊舟のそれと、本来同じであった一つの証拠ではないかと私は思っているが、これだけではまだ多くの人の同意は得難いであろう。

五

青森県各地のネブタ流しに就いては、ずっと以前に、自分も書いたことがあり(郷土研究二巻五号)、またそれから以後ますます全国的に著名になって来たから、もう詳しくこれを記述する必要もないが、ほんの二三の要点と思う所を揚げておくと、まず第一に現在の大きな町のネブタは、信州あたりの眠流しと比べて、どこに一つの似た所もないほどちがっている。ことに電線が邪魔になる位な巨大な紙張りの人形を作り、それを日中から担ぎまわるなどは秋田能代にも新潟にも宇都宮にもないことである。

しかもこの行事は相応に古くからあったというのだから、以前もこの通りの著しい異色を具えていた如く、速断する人がないとは限らぬが、張子の人形だけは少なくともごく近世の発達のようで、その前はやはり夜分を主とした大燈籠であった。いわゆる人形ネブタの目ざましい発達は、今純三君が精細にその過程を説いているが(民俗芸術一巻一一号)、それに付加えて、昼間も人に見せようという念慮がなかったら、かくまでの工夫と金とは費さなかったのである。