Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

亥の子のこと

土龍除の呪法だという。その歌の文句は、

とおかんや、いいもんだ、朝そばきりに昼だんご、夕飯食ってひっぱたけ

また、

とおかんやの藁鉄砲、餅を食ってひっぱたけ

武州大里吉見辺にも同じことをするという。播州などでは十夜と亥の子とは全く別であって、亥の子は中の亥の日の夜いわゆる藁鉄砲の遊をする。霜に染まった香の高い菊の小枝を折添えて、亥の子餅の重箱を配る。この夜子供のうたう唄、

亥の子餅くれんこ、くれん屋のかかは、鬼産め蛇うめ、角のはえた子うめ

また十夜の晩にいう言葉は、

十夜の晩に、重箱ひろて(拾うて)、あけて見れば、ほこほこ饅頭、にぎって見れば、十兵衛さんのきんだま

この事を書きながら、自分ははからずも近松の心中物の中に「外は十夜の人通り」と書いた大阪の町の風情を思い出したのである。

亥の子のこと

ここでもまた変化しているか知らぬが、四十年前には確かに次のようであった。津の国で今イノコというものを、我々はイノコモチと呼んでいた。あるいはワラデッポウなどという者もあったのは、それを以て大地を打つ音が、ぽんぽんと冴えて響くからであった。繩で出来るだけ堅く藁を巻き、重みを付けるために何か余分のものを入れて、末の方がかなり太くなっていた。