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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

衿懸け餅(二月八日)

下駄や草履を忘れて外に出しておくと、一つ目様に焼印を押されて、その主が病気になるともいうのを見ると、これは疫病神と想像していたので、現に奥羽や越後では、「疫神よけ」と称してこの日いろいろの行事がある。信州でも北半分は、唐辛子とか皀莢の莢とか、茱萸とか茄子の木とかの、かわった植物を門口に焚き、南の方へ行くと藁人形を作りまたは御幣を立てて、コトの神を村境まで送り出す。

コトというのはこの日の式のことである。目笊を高い竿のさきに括りつけて、表に立てておくのは広い風習で、西の方ではその竹籠に八日の餅を入れて上げるようだが、東京近くのはたいてい空っぽで、目籠の目の数の多いのに驚いて、一つ目が敗北して行くなどという者もある。栃木県の東部では、一つ目をまた大眼ともいい、目籠の竿以外に八日塔と称して、熊笹で祭壇を組んでその上に蕎麦を供える。卯月八日の天道花も同様に、祭の形だけは古くからの定めに従い、その説明が追々に変化して来たのである。

衿懸け餅(二月八日)

この日必ず何等かの変った食物をこしらえることは、全国の田舎の風といってもよいが、蕎麦は一部に限られ他の多くは餅である。