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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし本来はこの一年の最好の日に行えば、効果は四季に及んで、忙しい日の労を省くと思っていたのである。東北ではこの際また鹿追いも狼追いもし、あるいは鳥の巣あぶりということもした。信州川中島の松葉いぶしは、貧乏神を追出すと今ではいっているが、あるいはこれも獣害の防止だったかもしれぬ。近畿中国には狐狩があった。狩とはいっても後には食物などを供して、機嫌を取るような土地もあった。そうでなくともたいていは威喝だけで、事実捕獲をしようと迄はしなかった。若狭の佐分利村の唱えごとに、

狐の鮓は七桶になから

八桶に足らぬとて狐狩やんれい

というのがある。つまりは威勢よく相手をへこませる文芸であった。

武蔵の杉山神社の正月の田遊び祭に、唱えた言葉というものが伝わっている。主として鳥追いだがその序に追却しようとしたものに、田螺蛄から家々の口争い、女房の小鍋食いまで追払えといっている。陸中紫波郡の小正月の豆蒔きには、

がいき鼻だれ、やんまいやく病、びょうやく病、ねこものはれもの

貧乏神やふんではれ、福の神や内におんでやれ

というのがある(郡誌)。ガイキは感冒、ネコモノは腫物も同じでフンデハレは踏み出はれだから、趣意はネブタ・マメノハとよく一致している。