Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
立てているようにいう人もある。しかし本来はやはりまた恵みの神であったことは、今でも雨の少ない夏、同じ名の神の社に祷り、または稀には天から非凡な強い児を降し賜わった、記念の地という雷電松の伝説もある。路の傍の雷電さまの石が、どうして立ったかはまだ明らかでないが、すでに子安や道祖神や石地蔵の例がある以上は、あるいはこれももと少国民の幸福のために、始まった風習ではないかと私は考えている。
数多くの立石の中では、ことによく知られている庚申と馬頭観音とが、少年少女とは何の関係もないように見える。それを説明するならば、まず馬頭観音は新しく始まったものかと思われる。現在でもなお次々と立てているようであるが、これを立てる人はたいていは馬の飼主で、馬が途中で斃れるか、もしくは大きな怪我をしたとき、目に見えぬ馬の霊を慰め、また再び同じ災いのないように、その場処に近く石を立てるものが多いので、在り所が幾分か散らばっている。
馬の頭を持つ道の神である故に、それを運送用馬の保護者の如く、考え始めたのも無理はないが、この信仰の起りは別に在り、またもっと古かったようである。私は静岡県の古い道路をあるいていて、ある一つの坂の崖下に、四角な穴を掘り窪めて、本ものの馬の頭骨を安置したのを見たことがある。