Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
人魚を食べた人
そっと覗いて見ると、爼板の上に赤児のようなものを載せて、頻りに料理していた。それは人魚というまたと得難い魚だったのだが、仲間の人たちは気味を悪がって皆逃げて帰り、正直な前の頭屋の主人だけが、残ってその人魚の肉を御馳走になった。それからいよいよ月が昇ってからの帰りがけに、おまえは誠に正直な善い人だ。こういうことを教えて上げるから途中でやって見なさいといって、刀を一本与えられた。
それはシキという大きな火柱のようなものを、この刀を以て斬り払うと、あまたの金銀ががらがらと空から落ちて来るという話で、あまり長くなるからここには詳しく述べないが、これと三分の二以上も似よった話が、遠く奥州の北上川流域にもあったことが、吾妻昔物語という書物にも載せられている。そうして喜界島の方ではこの異人が二十三夜の神様であって、それを知らなかったけれども前の祭宿の主人は、信心深くまた正直であった故に、神の恵みを受けて大へんな長者になったのだと語り伝えているのである。
人魚を食べた人
皆さんはもう何かで読んでおられるかも知らねが、この人魚の肉というのは、我国では極めて有名な話であった。