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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

町に住む者は、毎日いつでもほしい時に、珍しい食物が得られるので、節日というものの印象はうすいのだが、農村ではこれが一つの良い記念であった。その日にならなければ決して作らないという餅や団子、それに伴なったいろいろの行事の、他の日にはついぞ見られぬものがいろいろある。ことに新米は香りが高く、味がおいしく珍しいのに、わざと以前はこの折目の日まで、食事につかうことをさしひかえていたのであった。

その上に今いった亥の子餅のやりとりというような、心をときめかす所作が幾つもあった。子供でなくとも久しい後まで、忘れることの出来ないのはあたりまえである。数限りもない世の中の激変につれて、そういう古い作法は片端から消えて行き、ことに冬のうちの年中行事などは、もう覚えておらぬ人が多くなって来たらしい。誰かが一ぺんは話をして世に伝えて置くべき事柄は、三つや五つではないのである。

十月は神無月で祭のない月だったというのに、どうしてこれだけ重要な節供が、出来ていたかということがまず問題になるであろう。これはもともと一月以上の慎しみが永きに過ぎて、だんだん待ちきれなくなったということもあろうが、また一つには実際の刈入れの日が、斎忌の初めとして、別に何か行事のある日であったのを、後に追々と力を此方に傾けて、これを中心と感ずるようになっ