Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
これが古くからの餅の用途であり、団子は新しくて、もうその伝統をもっていないという点かと思う。節の日の食物としては、一人もその分配に洩れないのはもちろんだが、そういう中にもおのずから目ざす人、または中心というものがあって、これだけは是非ともここへと、最初からきめておくことが、団子には見られない特色のようである。
神におそなえの大きいのを上げる外に、もとは正月には身祝いと称して、一人一人にもやや小ぶりな鏡餅をすえ、それでまたオスワリという名もあった。近頃はそれを省略して、一家共同の大鏡を一重ね、床の間に飾って見ているようにもなったが、それでも関西では雑煮の餅は円く、餅は円いものという概念はまだ消えてはいない。ただその小餅がいよいよ小さく、数でこなすという点が団子と近くなって、後には切餅に作る風が一般化して来たのだが、今でも東北地方に行くと馬の餅・臼の餅・鉈の餅などと、家畜にも家具にも人並みに、それぞれの円い餅を供している。つまりはこういう気持のいい配給の出来ることが、モチというものの早くから、めでたいものと見られた理由だったのである。
これはあるいは私の考え過ぎかもしれないが、この鏡餅の分配が省略せられ、もしくは大小が目に立ち中心が出来るようになって、イワウという日本語の意味が、だんだんと今風に変って来たの