Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
一休和尚以来、おれにはちっともめでたくないなどと、つむじ曲りなことをいう者が多くなっては来たが、ともかくも正月はめでたいものと、きまっていた所に年中行事の意義はある。よその国々でも大体に同じだったと思うが、この統一した「めでたさ」を作り出すためには、単にめいめいの心の持ち方だけではなく、別に古くから定まった法則によって、自分の行動を制限する必要があった。
土地によってその慎しみの箇条はちがうが、大体に毎日の常の業務から遠ざかり、何もしないで遊んでおればよかったので、結果に於ては休息と同じ場合が多く、この義務は守るに難くなかった。しかし世が進み生活の事情が変って、節日でも働きたい、働かずにはいられぬという人が多くなると、問題はまた別なものになって来るのである。遊んでただ餅を食うだけでは節供でなく、もちろんイワイとはいうことも出来なかった。それと同じように、節供を常の日の如く働きつつ、餅だけは食おうとする者も、以前は許さなかったが、今日はもうどうすることも出来ない。
祝いと休みとは起りは全然別なものだったけれども、その日仕事をしないという末端だけが似ている故に、近頃では境目がはっきりとしなくなったのである。