Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
節供は五つと公けに限られてからは、これと祭礼と対立するもののようになったが、それでも旧九月の九日前後を、祭日とした神社が数において最も多い。そうしていろいろの変った催し物のない社はたくさんあっても、この日新穀の餅強飯を調じて、ささげかついただくのを、祭の楽しみの中心とせぬものは一つだってない。マツリという語のもとの意味が、もし私などの考えているように、マツラウと同じであり、侍坐とか勤仕とかいう点にあるとすれば、それはかえって家々の節供、または村々の小さな社の祭において、今も厳粛に守られているのであった。
まだ気づいていない人は多いようだが、節供の食物の条件は、原料の精選と製法の念入りとの他に、これを分配する様式の特殊な点にもあった。今でも子供の間にはその感覚が伝わっているが、食物を家から外に持出して、広い処で集まって食べる楽しみなどは、もとはこういう晴れの日の行事であった故に、印象が深かったのである。そういう中でも三月の節供は、関西は一円に、また関東の方でも飛び飛びに、海辺や岡の上に豊富なる食物を運んで行って、終日遊び暮す風習は現在もなお続いている。