Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

それも一つの祭であったことは、磯祭または瀬祭などの名が、各地にあるのを見てもわかる。盆にも盆竈辻飯等の名を以て、この屋外の食事が全国に行われている。成人はもう手を引いてしまったが、それでもこれをただ子供の遊びとは見ないで、外から世話もすれば、またこの食物の精神的効果をも認めている。

正月は寒くて外に出にくい季節なるにかかわらず、雪国の方ではかえって雪の小屋などを造り、その中に集まって食事をする風習が多い。盆にももちろん盆小屋を作る土地があるが、正月小屋の方がそれよりももっと盛んで、この多摩川両岸の村々でいうサイト小屋なども、前年私の見たものは三坪もあり、子供はその中で神を祭り、食事をし、また一晩はここにあかした。すなわち成人のオコモリと同じである。

もとは神社の方でも常設の社殿のないものが多く、祭の度毎に仮屋をかけて、こうして忌籠る例が幾らもある。ただ小屋を掛ける場所だけを、霊地として保存していた故に、ヤシロという語が残っているのである。子供らしくはなったかも知れぬが、古来の祭の心持は、むしろ年中行事の方に大切に守られていた。それを飛んでもない所で区画して、他の一方を無視したから、今は一段と根原が不明になったので、祭はもう一度、改めてこの側面から、見なおす必要があると、私などの考えている理由はここにある