Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
四月二十四日
自分が馬鹿或は悪い女となってもよいから、彼に積極的結果を齎す、解決が欲しい。深く考えて見よ、自分は結婚してから、殆ど一日として、彼と共に、精神に於て朗らかであったことはない。
彼と只二人、私の心から芸術に対するアスピレーションも理想も何もぬき、只女としてさし向ったとき、その時丈満ち足りた平和が来る――それ程、彼は小さいのだ。
自分の感動の嵐が相手を見ず捲き込んだ。
夜、食後、自分は到頭心にあることを切り出した。Aには自分の切迫した真情が判らないか、或は判っても、又例のヒスだとして、まぎらしてしまうつもりか、又はおそれてか、夜、眠られなくなってしまうと云って、いいかげんで切りあげる。心辛し。徹夜してでも話し合うと云うどうして熱意を持って呉れないか。彼には愛とか善とか云う概念だけ分って居るのだ。(二十三日の続き)
先日来起った、実に微妙な心持の変化――或は生活に大きな変転を齎すかもしれない変化――が、すっかり過去の記憶を動顛させてしまわないうちに、自分は、「二つの家を繋ぐ回想」、を、すっかり書こうと思い。始む。
四月二十四日(月曜)雨
昨日一日自分等は切り出したことについて話した。