Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
この話はいろいろと形をかえて、今でも日本全国に分布しているのだが、これを苗じるしと稲荷とに結び付けたものは少ないらしく、しかもこの点がかなり有力な一つの暗示であった。
簡単な言葉では説き現わせないが、信越一帯の広い地域では、春播く籾種に限ってこれをスジと呼んでいる。家に伝わる米の種にも系統があり、これを次の年の生産に引継ぐにも、収穫期以後の幾つかの儀式はあったようで、祭はすなわち田植の始め終りの、短い日数を以て完成することが出来ないものだった。その点が今や漸う忘れられようとしているのである。讃岐大川郡のたった一つの戦後の小見聞が、かくまで私を動かしたのには理由があった。
そこで改めて諸君に尋ねて見たいのは、故宇野博士のいわゆる稲米儀礼は、いかなる日取りを以て、香川県では行われているだろうかということである。私などの知っている限りでは、阿波の北部の村々では種下しの日、苗代の畦の内側に樹の枝を插し、焼米と雑魚とを供えてサンバイを祭った例があり、伊予大三島の北端の村には、正月二日に米一升を年神に供えて、これをサンバイオロシという習わしもあったが、その他の広い地域は一般に、この神を降し申すのは初田植、すなわちこの辺でサイケまたはサイキ、他の土地ではサオリ・サビラキ・ワサウエともいう日に限っているかと思うがどうで