Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

の口から、ミカエリバアサンの話というのを私は聴いた。あの村々ではそういう名の老女が、このいわゆるコト八日の日には来るというので、そいつは面白そうだ、もっと詳しく尋ねて見たまえといっておいたところ、若い人たちだからすぐに熱心になって、やがて先月の民間伝承に載せてあるような報告文をこしらえて、その石井君が持って来たのである。そうして私の予感は果たして当っていたのである。

その悦びのあまりに、私はこの連中を集めて一席、それから半月ほどをおいて女の人たちの会のために一度、このミカエリバアサンの話をしたが、そういううちにも話はだんだん成長して、もっと考えないと言い切れないことが多くなって来た。今言ってしまうのは実は惜しいのだが、後にまとまらぬといけないからもう一ぺんだけ、遠くにいる人たちに話しておきたいと思う。雑誌に出ている事だけは必要のない限りくり返さないことにするが、ともかくもこれは皆この研究所の所在地から、二時間位で行ける土地ばかりに、分布していた民間伝承なのである。事柄はしかも甚だ簡単である。それからどういうことまでが心づかれ、考えて行かれるかというのが、私の一つの試みなのである。