Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

餅と節供

この古今の変遷というものが、恐らくは日本の農民の気質と生活ぶりとを、わかりにくいものにしているのかと思う。

餅と節供

第一に私たちのまごつくのは、ちがった土地に入って行くと、故郷ではついに聴いたこともないような、かわった食べ物をこしらえる日があって、それに基づいてその日の呼び方や、言い伝えなどにも思いがけないものが行われている。今までの学者の中には、そそっかしい人ばかり多かった。少し南の方だとすぐに南洋系の文化だの、北へ寄っているとアイヌから引継いだ風習だのと、ちっとも証拠のないことを説き立てていたが、日本人が彼等と交際しなくなってからも久しいことである上に、内部でもこの通り、もとあったものが変っているのであった。そうしてじっと気をつけていれば、その痕跡が濃く淡く、他とは少しも話し合わずに、保存せられている場合が多い。比較の方法が研究の上に、これくらい有効にまた興味深く、応用し得られる場合も少ない。それを試みもせずに、ただ勝手なことを言っていたのである。

そういう中でも冬の三月は、今までの祭祀組織が弛み、この間の行事は公定の五節供から除外せられていたので、土地の人だけが思い思いに、守り育てて来たものがその中に多く、そこで大きくなった人たちはもちろん、外から観る者にも方々の話を聴いて、うれしくなるような場合