Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

杖立清水・大根川

田舎の冬の集りが、のんきなものだったことが考えられるのである。

杖立清水・大根川

私たちがお大師水、または弘法水と名づける諸国の伝説には、明らかに十一月二十三日の出来事だったというものは幾つもないが、事柄は前に出した喜界島の二十三夜様とだいぶ似ている。そうしてその起りは、たしかにまた弘法大師の生まれた時よりも古いのである。日本全国には千以上、地方によっては村毎に、また泉毎にこの話があって、何処のもたいていは同じことであった。

昔一人の女が窓の下で機を織っていると、きたない破れ衣の乞食みたような旅僧がやって来て、水を一杯もらいたいといった。昔の地機は紐でからだを機に結わえたものだったが、心のやさしい女なのでその煩わしさも厭わず、紐をほどき機から下りて、遠くへ水を汲みに行って来て飲ませた。どうしてこのようにひまがかかったのかときかれて、ここは水が悪く乏しく、町十町も行かぬとつめたい水がない。それを汲んで来たから遅くなりましたと答える。それは毎日骨折なことであろう。お前は心の善い女人だから、この門前に清水を一つ出してやろうと、杖で程よい処を刺すとたちまち美しい泉が湧いた。