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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

もっと証拠を揃えぬと断定は出来ぬが、どんな漢字を当てようとも、エビスという語は外の人、よそから入って来たものという意味より他に、考えて見ようがない。最初海から上って漁業に携わる者の拝む神だったという通例の解釈が、事実に合するものと私には見られる。

漁民と農民との生産計画を比較すると、一方は土地を擁して安全である代りに、何等の意外な収益を予期することが出来なかった。これに反して他の一方は、危険と徒労とに曝されてはいるけれども、時あって莫大な利得を挙げ得たことは、昔は今よりもさらに著しい体験であった。以前は全く想像もし得なかった福徳の神を、仮に国外から学ばずとしても、自然と考え出さずにはいられなくなったというのは、一言でいうならば海の産業の進歩であった。釣がすでに麦飯で鯛という諺をさえ生んでいるのに、網にはそれ以上の運不運をひかえていた。商売も一歩近隣の交換から外に出ると、もう損得の別れは大きく、市には追々に見知らぬ人が寄って来る如く、遠くを心ざせばおのずから利益が多く、それにはまた危険も加わって来る。そうして島国の交通は半分は船に由っていたところから、漁民と似たような希望と不安とを抱いて、特に礼拝する者だけを富ましめるというような、エビスの信仰を共にすることが出来たとも考えられる。